1.「奏者の役割」とは何か

ここを読んでいる方々の中で「奏者の役割」という
 ものを考えたことのある方は一体どれくらいいるの
 だろうか。
 ここでは普段あまり考えられていない「奏者の役割」
 について考えていくことにする。

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 音楽に関わる者は大まかに3つに分類される。
  @音楽を作る者
  A音楽を演奏する者
  B音楽を聴く者
 である。

 @は「作曲者」であり、Aは「奏者」である。
 Bは「聴者」であり、大抵の人はここに属する。 

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 Q.そこで問題である。
   「作曲者の役割」とは『如何に聴く者の心に
   訴える曲が作れるか』である。
   それでは「奏者の役割」とは一体何だろうか?
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 こう質問をすると、大抵の人が『如何に聴く者の心に
 訴える演奏が出来るか』と答えるであろう。
 実はその答えは間違いである。

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 A.正解は、
   『如何に作曲者の意図通りに演奏出来るか』
   である。
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 従って、奏者は自分の演奏技術を前面に出すために
 作曲者の意図を無視した演奏をしてはいけない。
 それは、単に奏者の自己本位な優越感を満たすため
 だけの下卑た演奏でしかない。
 つまり、奏者の演奏技術とは
  『作曲者の意図通りに演奏するための技術』
 ということになる。

 そのため、奏者は楽譜から作曲者の意図を読み取る
 ための「読解力」が必要となり、またその意図を
 表現するための「表現力」を身に付ける必要がある。

 但し、もし奏者がそのような「読解力」や「表現力」
 を持ち合わせていなかったとしても、作曲者の意図が
 何なのかを常に考え、表現してみようという意識を
 持つだけで奏者の技術向上に繋がっていく筈である。

 次から楽譜を渡された際には、演奏前に一度、
  『この楽譜における作曲者の意図は何か』
 自分なりに考えてみることを皆にお勧めする。



 ・・・DJもちょっと考えてみようかな。
 (↑考えとらんかったんかい!)



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 【今回の要点】
  ○奏者の役割とは、
   『作曲者の意図通りに演奏すること』
   である。
  ○奏者の演奏技術とは、
   『作曲者の意図通りに演奏するための技術』
   であり、それは「読解力」と「表現力」である。
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